治験バイトは危険なの?過去の事故や副作用リスクなどを詳しく解説!

2021年9月26日

医薬品のテストに参加することで謝礼・報酬を貰うことができる治験バイト。
興味がある方が多い一方で、「治験って安全なの?危険じゃないの?」「治験って副作用などのリスクはあるの?」「治験で過去に事故が起きたことはあるの?」といった健康リスクへの疑問をお持ちの方も多いと思います。
本記事では、治験バイトの危険性や健康リスクが気になる方に向けて、治験で起こりうる健康リスクや過去の事故の事例などを丁寧に解説していきたいと思います。
治験に参加する前には、具体的なリスクを認識しておくことは非常に大切なことだと思います。
この記事をご参考に、治験の安全性やリスクについて理解を深めていただけたら幸いです。

そもそも治験とは?

治験とは、新しく開発された薬が安全であるかどうかを調べる試験です。
新薬が実際の治療に使われるようになるためには、厚生労働省から医薬品として承認を得なければいけません。
そのためには健康な方たちの協力の元に、副作用や効き目をチェックする必要があります。
これらの試験を「治験」と呼びます。

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治験は危険だから高額報酬というのは誤解

まず、治験バイトに関しては一般的に高額アルバイトとして認識している方が多いと思います。
しかし、治験はその危険性ゆえに高額な負担軽減費が支払われるわけではありません。
例えば入院タイプの治験の場合は、拘束時間が長く、採血も頻繁に行われます。
採血の回数はかなり多く、場合によっては1日に十数回の採血を行うこともあります。
また時々、治験薬によってよく眠れない、めまいがするといった軽度の副作用が出る場合もあります。
こうした心身のストレスに対して支払われるのが負担軽減費なのです。
したがって、負担軽減費=危険性の高い医薬品投与への対価 という捉え方は正しい認識ではありません。

治験で過去に発生した死亡事故

残念ながら治験では過去に死亡事故が発生してしまった事例がいくつかあります。
本章では2つの事例を紹介します。

2019年に日本で発生した治験の事故

直近になりますが、2019年に日本ではじめて健康な成人対象の治験で死者が出てしまった例があります。
内容としては、治験終了後に参加者の男性が電柱から飛び降りて死亡してしまったという事例です。

死亡してしまった男性は治験薬の投与から55日目に電柱から飛び降りて脳挫傷を負い、結果的に死に至ってしまったようです。
この時に使用された治験薬には、自殺企図の副作用があったことから、日本で初めての治験における死亡事故として扱われています。

2016年にフランスで発生した治験の事故

こちらは海外事例になりますが、フランスでも2016年に実施された治験で死亡事故が発生しています。
具体的には、精神薬の治験に参加していた被験者のうち1人が死亡し、5名が神経系合併症を起こしてしまうという事故だったようです。
この治験は健康な成人男性を対象にした試験で、さらに動物実験である程度の安全性が証明された治験薬が重い副作用を起こしたため、世界に衝撃を与えた事故でもあります。

治験における事故は極めて珍しい

治験に関しては上記で紹介した事故が実際に発生してしまっている事実から、その危険性を否定することはできません。
しかし、特に日本に2019年に発生した死亡事故は非常に痛ましいものではありますが、このような事故は極めて稀な例との見方もできます。
日本では過去に何十年も治験が実施されており、実際に日本では今回が初めての(健康な成人の被験者による)死亡事故であるからです。

治験は段階を踏んで慎重に実施されている

治験の事故の例を知ってその危険性に心配を感じる方もいるかもしれないですが、治験は安全性を確保するために最大限に注意を払って行われる事実も知ってほしいです。
治験は、いきなり開発途中の薬を人間に投与するわけではありません。
まず新たに医薬品が開発された場合には、数年間にわたって動物実験を行い安全性を確認します。
この段階で深刻な副作用が懸念される場合には、そもそも次の臨床試験のステップに進むことはありません。
つまり人間に悪影響を与える可能性があるとわかっている治験薬が使用されることはないのです。

また、治験に参加する人に対してはごく少量の薬が投与されます。
副作用が出なければ、徐々に投薬の量を増やしていき身体への効能を検証していきます。
もちろん、治験で副作用が発生する可能性は否定できませんが、このように製薬会社も最大限の注意を払って治験を行っています。

治験における副作用のリスクとは?

このように慎重を期して実施される治験ですが、時折、副作用が見られることはあります。
その症状は、めまい、立ち眩み、眠気、のどの痛み、鼻づまりなど様々です。
こうした軽度な副作用に加え、まれに発疹や発熱といったやや重度の副作用も起こることもあります。

副作用が起きてしまった場合の体制

それでは、比較的重めの副作用が発生した場合はどうなるのでしょうか。
まずは速やかに製薬会社と治験審査委員会に連絡がなされます。
治験審査委員会は治験の継続を許可するかどうかを審議し、製薬会社は国への報告と治験の計画の見直しを行わなければなりません。
そして、自分自身に副作用が発生しなくても、同じ試験の参加者でこのような副作用が見られた場合には、他の参加者にも参加を継続するかどうかの意思確認が必ず行われます。
残念ながら自分自身に有害な副作用が発生してしまった時には、その症状が治験と因果関係があると認定されたものは、治療費や検査費用を製薬会社が負担することになっています。
入院タイプの治験であればすぐに治療が行われ、万が一治験により死亡もしくは後遺障害が残るなどの被害が発生すれば、その補償も受けられます。
ただし、治験と症状の因果関係が明確に否定されるケースでは補償は受けられません。
しかし、通常の副作用のケースであれば、治療費用などを自己負担しなければならないという状況は生じないでしょう。

治験の安全確保のためのGCP

治験は最大限の安全確保と人権保護のため、GCPという法令に基づき実施されます。
治験の参加前には治験に関する十分な説明を受けられるので、説明を聞いて十分納得した上で参加することができます。
その際に渡される説明文書には、治験薬のこれまでに見られた副作用や、予想される副作用についての説明事項などもあります。
治験への参加は自由意志ですので、治験参加の同意前はもちろん同意後でも、いつでも参加を取りやめることができます。

このように治験には僅かな健康リスクがある一方で、十分な説明をした上で参加者の意思を尊重するルールや、体調の異変が生じた際の対応の仕組みが整っていると言えます。

初心者にはジェネリック医薬品の治験がおすすめ

ここまでの説明で、治験は闇雲に恐れるものではないということは、ある程度ご理解いただけるかと思います。
しかし、それでも副作用や事故が怖いという場合や、治験を受けるのが初めてで不安を感じるという場合には、まずジェネリック医薬品の治験を受けることがオススメです。
治験には「新薬」と「ジェネリック医薬品」の大きく2種類の試験があります。
ジェネリック医薬品の治験で使用される治療薬は、すでに販売されている薬と同じ成分で作られており、その用法・用量・効果は基本的に変わりません。
しかし、形や色・添加物の違いにより排泄作用や体内の吸収などに違いが出ることもあることから、販売までの過程で治験が実施されます。
既に販売済みの薬と同じ成分で作られているということは、新薬の販売前に実施された治験や一般に販売されていた期間で、膨大なサンプル数によってその効果や安全性が十分検証されてきたということになります。
このことから副作用の観点からも、新薬の治験よりもリスクが低く安全性が高い治験と言えるでしょう。

参加のハードルが低い食品モニターという選択肢も

さらに治験の安全性やリスクに関して不安を感じる方には、食品モニターへの参加という選択肢もあります。
食品モニターとは、健康食品や健康飲料、サプリメントなどの効果を確認する臨床試験のことです。
参加者は、数日〜数ヶ月の期間で健康食品やサプリメントを摂取し、血液検査やアンケート調査などに協力をします。
食品モニターは、食品メーカーなどが開発中の特定保健用食品や、既に販売されている健康食品などの効果を実際に体験し、効果を科学的に証明するという役割を担っています。
基本的に健康な方であれば誰でも参加することができ、さらに何らかの健康上の悩みを持った方を対象とした試験も多く募集されています。

食品や飲料などの試験モニターでは医薬品と比べて副作用の心配も少ないですし、謝礼・報酬に関しても医薬品の治験と同程度の金額を貰うことができます。(1回の通院につき1万円程度の謝礼が貰えるイメージ)

▼食品モニターの詳しい解説はこちら

治験の運営実績が豊富なサイトをご紹介

治験バイトに安心して参加するためにも、優良な治験サイトを選びたいと考えている方も多いと思います。
本章では、著者がオススメする評判の高い2つのサイトをご紹介します。

JCVN:著者のおすすめNo1!豊富な案件量と安心の実績!

JCVNは、株式会社JCVNサポートが運営する治験募集サイトです。
JCVNは、「募集案件の豊富さ・実績・サイトの利便性」の全ての要素でトップレベルな治験サイトと言えます。
2005年から15万人以上に治験を実施し、年間で1000件以上の治験を実施しており、実績からも安心感を得られます。
募集案件についても関東だけでなく、関西・東北・中国・九州など全国各地の案件が紹介されているので、地方の在住者にとっても使い勝手が良いサイトです。
案件の種類についても健常者対象の一般的な入通院の試験はもちろん、糖尿病やうつ病、ニキビ、便秘に悩んでいる方など、何らかの疾患症状を持った方が対象の案件も多く掲載されています。
また、JCVNの治験募集サイトも、条件やエリアで絞って自分に合った治験情報に便利にアクセスできるほか、医療や健康に関する様々なトピックが掲載されており、非常に利便性に優れたサイトになっています。

どの治験募集サイトに登録すべきか迷っている方は、まずはJCVNに登録すると間違いないかと思います。

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▼JCVNの口コミ・特徴など詳しい解説はこちら

QLife:50万人以上が登録する治験募集サイトの定番!女性向けの案件も豊富!

QLifeも15年以上の運営歴と50万人以上のボランティア登録があり、定番の治験募集サイトの一つと言えます。
案件もとても豊富で、健常者向けの案件と様々な種類の疾患患者向けの案件が分けて紹介されており、自分の条件にあった案件を見つけやすいサイトです。
さらに、関東エリアの案件募集がメインではあるものの、全国各地の案件が紹介されているので、地方在住者の方にもおすすめです。
QLifeの特徴としては、女性向けの案件が多いことです。
治験は一般的に男性が対象の案件が多いのですが、QLifeでは女性限定や男女共通の案件が数多く募集されています。
例えば「化粧品モニター」や「ダイエットに興味がある人向け」など中には気軽に参加がしやすいものも紹介されています。
女性で治験バイトに興味がある方は、まずはQLifeから登録してみるといいかもしれません!

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まとめ

いかがでしたでしょうか。
本記事をご覧になって、治験バイトのリスクや危険性について理解を深められていたら幸いです。
これまで述べてきた通り、治験では過去に痛ましい死亡事故が起きてしまった事実から、必ずしも健康リスクはゼロと言えないですし、思わぬ副作用が起きてしまう場合もあります。
ですが、本記事で紹介した事例は極めて稀な事例と捉える見方もできますし、万が一副作用が起きてしまった場合にしっかりと対応してもらえる体制も整っています。

それでも不安が拭えないという方は、ジェネリック医薬品の治験や食品モニターに参加するという選択肢もあるので、ご自身でしっかりと検討した上で最適な選択肢をとっていただけたらと思います。

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Posted by Qtaro